こんにちは、エブリスタ編集部です。
2018年7月2日より「まちぶん in 鹿児島県伊佐市」というコンテストがスタートしました。これは遊技機メーカーでありアニメや実写など映像事業にも力を入れているSANKYOとエブリスタがコラボして地方都市を舞台にした作品を創り出そうというプロジェクトです。
今回は、「まちぶん」の担当者でありアニメプロデューサーでもある上町Pから今回のプロジェクトの目的や展望を聞いていきます。
地方文学賞の新しい形―「まちぶん」ってどんなプロジェクト?
エブリスタ編集部:
まず「まちぶん」ですが、プロジェクト誕生のきっかけを教えてください。
担当上町:アニメの世界でもそうですが「ご当地モノ作品」って非常に増えてきていて、「ガルパン」の大洗や「ラブライブサンシャイン」の沼津など今までメジャー観光地とは言えなかった街が創作のチカラで「聖地化」して盛り上がってきていますよね。これらのケースは非常に稀なことではありますが、実在の街を舞台にすることで作品に生まれる「温度感」ってきっとあると思っていて、それを今回「まちぶん」というプロジェクトでやってみようと考えました。
エブリスタ編集部:
「まちぶん」の特設サイトやけに気合入ってますよね…!
担当上町:そうなんです!ミュージカル「テニスの王子様」に出ている牧島輝さんや新人女優の木下美優さんを起用して映画やドラマの1シーンをイメージした特設サイトを作ってみました。実は、某年末の歌合戦のクリエイティブをやっているデザイナーさんや、NYで活動していたカメラマンさん、「テニミュ」「刀ミュ」を公演しているネルケプランニングさんなど一流スタッフが「まちぶん」には関わっています。
うっかり広告業界の権威ある雑誌でも掲載されてしまいました。
とりあえず特設サイトすごく良いからみんな見て(笑)
まちぶん特設サイト: https://machibun-isa.s-contents.jp
エブリスタ編集部:
今回、鹿児島県伊佐市を舞台にした理由や経緯を教えてください。
担当上町:ちょうど伊佐市が誕生して10周年ということでその記念にということもありますが、この伊佐市がなかなかに創作に強い場所なんです。
直木賞作家の海音寺潮五郎先生をはじめ、漫画「スラムダンク」の作者井上雄彦先生、今新潮社取締役の三重博一さん、集英社クリエイティブでオフィスユーの編集長をされている有田加津代さんなど、名だたる作家と編集者を排出している凄い街で「まちぶん」を開催するのにピッタリな街だなと感じています。
エブリスタ編集部:
そんな鹿児島県伊佐市の魅力を教えてください。
担当上町:基本は、人口二万人の山に囲まれた田舎町です。鹿児島なのでたまに火山灰が降ってきますが、ごくごく穏やかな場所ですね普段。そんな穏やかな場所の外れに唐突に滝幅200メートルで日本でも最大級の巨大な滝が現れたり、ダムの底に沈んでいて、夏にしか出現しない美しい遺構があったりとダイナミックな光景が。更に全国ではあまり知られてませんが「カトッサン=家督さん」と呼ばれる神主とも僧侶とも違う、独自の占い師の様な存在が現在も存在しています。特産品は、焼酎で何故か街全体がカッパ推しです。ごく平凡な日常の中にミステリアスな顔を覗かせるかなり面白い街です。使えそうな設定意外とありません?(笑)
エブリスタ編集部:
それが「普通のようで普通じゃない」というキャッチコピーに繋がるわけですね!
伊佐市を舞台に小説を書こうとするうえでポイントみたいなものってありますか?
担当上町:伊佐市に縛られなくても大丈夫です!田舎町を舞台に男女の恋愛の話を書くのもありなんじゃないかな。伊佐市は高校のボート部が凄く盛んなので、ボート部の設定を使うのも面白いと思います。
あとはダムに沈む遺構や滝を使ってサスペンスやホラーを書くなんてのもありです。
自分の書きたいモノの舞台として都合良く使ってもらうのが一番だと思いますね。
作品の中に少しでも伊佐市が出てくればOKなので!
特設サイトに写真いっぱいあげているのでそこから何か浮かんでくればそれを書くと良いですね!
地方文学賞で目指せ映像化―「まちぶん」が目指すモノ
エブリスタ編集部:
そんな「まちぶん in 鹿児島県伊佐市」ですが、ここから生まれた作品の展開はどんな想定をしていますか?
担当上町:今回「映像化検討」を謳っているので、実写やアニメとして大きくしていければと思っていますね。それを意識して特設サイトも作っていますし、アニメプロデューサーである僕が担当しているというのもメディアミックスを目指したプロジェクトであるからですね。冒頭でも話したご当地モノとして魅力的な作品であれば、どんどん映像化を仕掛けていきたいと考えています。
エブリスタ編集部:
最後にエブリスタに投稿しているクリエイターの皆さんにメッセージを!
担当上町:「地方文学賞」って聞くとハードル高いな…ってイメージを持たれている方もいらっしゃるかと思いますが、「いつも架空の街を想像して書いているけどそれを伊佐市にして書いてみよう」…ぐらいの気軽な感じで参加してもらえればと思っています!
もしかしたら、それが映画やドラマになるなんて事もありえるかも!?ドシドシご応募お待ちしております!
[まちぶん in 鹿児島県伊佐市]応募は2018年8月31日(金)まで
イベントページはこちら。
フォローしてね!
エブリスタ編集部:https://twitter.com/estar_hensyu
上町裕介プロデューサー:https://twitter.com/y_kamimachi